力がぶつかる

100%あなたの見方のはずの潜在意識が、なぜ人生にマイナスの働きをしてしまうのか?

ここまで読まれて、カンの良い方はこう思ったのではないでしょうか?

いくら顕在意識と潜在意識の不一致が原因とはいえ、なぜ、自分の味方であるはずの意識(特に潜在意識)がマイナスに働いてしまうのか?

そして、なぜ、そういう心の状態になってしまうのか?という事に。

(実はこの問いの答えは、メンタルブロックが作られる主な原因とイコールでもあります。この事については後の項で詳しく解説していきます)

巷の本には大抵こう書いてあります。

潜在意識は24時間365日、あなたの為に(あなたの幸せの為に)働いている。

細かなニュアンスは各書籍によって異なりますが、大まかな趣旨は上記の通りでしょう。

ところが、現状、辛さを抱えている方や様々なノウハウを試して上手くいかなかった方の中には、

「とても自分の味方として働いているとは思えない」

そう感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

「自分の味方として働いているなら、なぜ、望まない事が起きるのか?上手くいかないのか?」と。

しかし結論を言えば、やはり潜在意識は100%あなたの為に働いている。という事が心理学的にも脳科学的にも証明されています。

ではなぜ、潜在意識が今のあなたにとってマイナスに働いてしまうのか?

それは、味方である潜在意識の中に、あなたにとってマイナスに働いてしまう「思い込み・信念」が入っているからなのです。

味方であるはずの潜在意識が、あなたの邪魔をしてしまう4つの理由

なぜ、味方であるはずに潜在意識に『あなたにとってマイナスに働く信念』『望まない信念』が入ってしまうのか?

実はこの問いは、状況を好転させる上で本当に重要なものであり、かつ、その答えが既述の通りメンタルブロックが作られる要因とイコールでもあります。

本書ではその答えとなる『主な4つの要因』をしっかりお教えします。

  1. 1.これまで生きてきた過程でネガティブな信念が入ってしまう。
  2. 2.過去にプラスに働いた信念が現在はマイナスに働いてしまう。
  3. 3.生まれ持った本来の信念には合わない価値観を後付けで入れられてしまう。
  4. 4.先祖から遺伝したトラウマ、過去世から背負ってきた信念がある。

それぞれ順に解説します。

理由1.これまで生きてきた過程でネガティブな信念が入ってしまう

「生きてきた過程」の中でも特に重要なのが、

1.親との関わりに問題があるケース (特に毒親、不適切な養育※a、離婚や死別の場合も含む)
2.幼少~学生時代にいじめ、いじりを受けた経験 (周りとの関係の中で辛い思いをした経験)

このいずれか、又は両方を経験する事によって自己肯定感がなくなり(場合によっては自己否定につながり)、自己肯定に関する数々のネガティブな信念が潜在意識の中に入っていってしまうのです。

例えば、

  • 自分はダメだ
  • 自分には価値がない
  • 自分は愛されない

等の信念が潜在意識の中に入ってしまい、多くの場合、その信念が「根っこ」又は「種」として深い部分に根付いてしまうのです。

すると、そうした「種」となる信念から個人の状況に応じたより具体的な信念やメンタルブロックが次々と派生し生まれてくる・・・、

というネガティブなパターンに陥る訳です。

(因みに、上記の様な根っことなる信念=コア・メンタルブロックは人によってその内容および数にかなりの差があるので、ゆうすけ式ではセッションで個別的に探っていく必要があります)

※a 尚、「不適切な養育」は虐待とは違いますが、

  • 親の都合やその時の感情で子供に接し、この気持ちや要望を省みない。
  • 兄弟と比べる。
  • ネガティブな反応や言葉がけが多い。
  • 過度なしつけ、過干渉がある。
  • 過度や節約がある(子供に過度な我慢を強いる)

など、上記の様な子供への接し方を総じて子供のメンタルにダメージを当たる言動を指します。

これは当サイトで詳しく解説している『モラハラ系毒親』のケースとかなり重なる部分がありますので、詳しく知りたい方は以下のページからご覧下さい。

⇒ モラハラ系毒親とは何か? ⇒ モラハラ系毒親の『毒』の本質

理由2.過去にプラスに働いた信念が現在はマイナスに働いてしまう

特に幼少~青年期のネガティブ体験を乗り越えた経験によって得た信念が、成長した現在では上手く働かず、マイナスになってしまっているケース。

辛い状況を何とか生き抜いてきた事で得た、

「当時はポジティブに作用した信念」

が、現在もあなたの中で現在進行形にて動いており、その信念に基づく言動が現在はプラスには働かなくなっているという事。

(良かれと思って動いている事が結果的にマイナスに働いてしまうイメージ)

例えば、

向こうから歩いてきた人にガンを飛ばされた時に、自分も目を逸らさずにガンを飛ばし、それだけでなく殴って撃退してきた。

そんな経験があったとします。

その経験を通じて得た「自分に向かってきた相手に攻撃を加えて排除すれば自分の身は安全になる」という信念が、子供の時にはまだポジティブに働いたかもしれないが、大人になった後もそのまま動いたらマズイよね、という事です。

(昔は体のサイズに合って快適だった小さい洋服を今でも無理やり着ていて、そのせいで体が辛くなって自由に動けないようなイメージ)

理由3.生まれ持った本来の信念には合わない価値観を後付けで入れられてしまう

3つ目は教育や常識と呼ばれるものによって、「あなたが生まれ持った本来の信念」とは合わない価値観が入ってしまうケース。

あなたは、あなた本来の価値観や信念をもって生まれてきます。

「趣味嗜好」「性的指向性」という言葉もありますが、これらは「なぜ、そうなるのか?」という理由はありませんよね?


本来の信念

一例として、ここ十数年で日本の一般社会的にも認知度が高まってきた「LGBTQ」で説明します。

ある人がL(レズビアン)であったり、別の人はG(ゲイ)であった場合、この人達は何か後天的な理由があってLやGに「なる」訳ではありません。(ただしこの場合、「嗜好」ではなく「指向」と言いますが)

根源的にそうなんですね。生まれ持った趣味嗜好や指向性があるという事。

他にも、一般的な「趣味」とか「好き」という感覚は、まず好きという感覚が理由なくあるのであって、

「〇〇という理由があるから□□が好き」

とはなりません。

ところが、人生を生きていく過程であなた本来の趣旨嗜好で満たされている潜在意識の中に、後天的に、

  • 親から入れられる価値観(価値観に基づく信念)
  • 教育によって入れられる価値観(価値観に基づく信念)
  • 世間体、常識と呼ばれるものに基づく価値観(価値観に基づく信念)
  • 幼少期に経験するネガティブな経験によって生じる信念(1で解説済み)

こうしたものが植え付けられてしまいます。図で現すとこんな感じ↓。(顕在意識上の矢印は省きます)

本来の信念が押さえつけられてしまう

この時、潜在意識の中に元々あったあなた本来の信念は下の方に押し込められていってしまいます。

結果、潜在意識の中で混乱が起きて、力を発揮できなくなってしまいます。

(尚、幼少期に超常的な感覚や能力を持っていた子供が成長に伴ってその力が使えなくなるのも、この意識モデルに基づいて考えれば、ある意味当然の事なのでしょう)

理由4.先祖から遺伝したトラウマ、過去世から背負ってきた信念によるもの

4番目の要因はスピリチュアル色が強い内容なので、人によっては受け入れがたい内容かもしれません。

しかし、特に先祖から遺伝するトラウマについては徐々に科学的な証明&解明がされつつありますので、知っておいた方が良いでしょう。

先祖から遺伝したトラウマだけでなく、あなたが現世で経験した事以外の(つまりあなた自身の責任ではなく)、過去世から引きずる形で生まれ持った「業(ごう)」とも言うべき信念が潜在意識の中に内包されているケースがあるのです。

つまり、生まれた時点でネガティブな働きをしてしまう信念を背負ってしまっているのですね。

割合としては少ないですが「親の因果が子に報い」の言葉通り、この理由で内包した信念が現世での活動に影を落としているとしか判断できないケースもある点は留意しておいて下さい。

(この部分については細かすぎる内容になるので個人セッションにて詳しく取り扱っていきます)

1~4まとめ

以上、1~4の事から、厳密に言えば「潜在意識は100%あなたの味方」というか、あなたの為を思って働く訳ですが、その判断基準は潜在意識内に入っている信念によるので、後天的に入ってしまった信念によって、結果的にあなたにとってマイナスになってしまう現実があるのです。

状況好転の為に、まずこの潜在意識内の混乱を解消する必要があるという事。

この点、ゆうすけ式セッションでは「どのような信念が入っているか?」を炙り出すワークを実施したり(ゆうすけ式に於いてはこのワークをセルフワークをして実施できるようにお伝えしていきます)、炙り出し明確化した信念を、主に2つのタイプの潜在意識書き換えワークを通じて解消させていきます。

因みに、書き換えワークで潜在意識内の信念を書き換える事で本来の最善の状態に戻していくのですが、このワークによって起こる潜在意識内の混乱の解消が、スピリチュアル領域で言う所の「浄化」とか「癒し」と同等のものです。

(この部分については、後のページにて改めて解説します)

さて、次項は「なぜ辛い状況が続いてしまうのか?」「なぜ頑張るほど状況が悪くなるのか?」についてです。

続き