良かれと思って行う、状況好転にマイナスになってしまう事

ここまで解説してきて、一般の方が陥ってしまう(やってしまいがちな)状況好転にマイナスになってしまう3つの事について解説します。

1.原因を追求する

1つ目の不要な事とは「問題の原因追求」です。

前のページでも詳しく説明しましたが、今、見舞われている状況がなぜ起きているのかを正確に特定するのは心の構造上、大変困難です。

100歩譲って仮にそれができたとしても、原因が分かる事と現状を変えていく事では全く別の要素なので、そもそも「原因は何か?」について時間や労力を使うのは勿体ないのです。

追求するのは、前回の図で言う所の矢印の向きや数ですよ。

2.自分を責める

2つ目は自分を責める事です。

代表的なのが「自分はダメだ」と思う事などや、そこから派生してくる罪悪感や恥もです。

あなたはダメではありません。

もし、あなたがあなたの思う通りダメな人だったら、今の辛い状況や不本意な状況が当たり前なはずなのですから、落ち込むはずはありませんよね?

逆説的ですが、ダメでないからこそ、自分の望みと現状との落差を自覚して落ち込む訳です。

ちょっとピンと来ないかもしれませんが「落ち込む」「ダメだと思う」という事は、ダメじゃないという証であり、そこから好転できる証でもあるんですよ。

3.他を責める

自分の現状について、他人や環境を責める事もあなたを状況好転から遠ざけてしまいます。

これまでの経験上、割合として多いのは「親、幼少期の人間関係、環境について」です。

例えばあなが毒親に育てられたとして、そのせいで様々な問題が生じているとして、親や自分の生きてきた環境を責める事に自分のパワーを注ぎ込む事は、残念ながら状況を好転させないばかりでなく、より悪化させてしまうのですね。

とは言え私は、一般的なセラピストが言う様な、

  • 親を許す必要がある
  • 親を許さないと幸せになれない
  • 過去に縛られるな
  • ネガティブなままでは変化が起きない

などと説教的な戯言を言うつもりはありません。(そして彼らの主張は確実に間違いなので)

しかし、毒親によって入れられた信念≒呪いや毒、引いては毒親による精神的な支配をしっかりクリアリングする方法がありますから、その方向にパワーを注いだ方が何倍も良いのです。

あなた自身のパワーを、責める事に使わず、自分の未来の構築の為に使うという事。

(因みに、例として毒親を挙げましたが、それ以外の要因でも同様です)

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