何故このメソッドだと、悩みを引き起こす原因が何であっても関係なくしっかり解消できるのか?

なぜ、悩みの原因が分からなくても状況を好転させていけるのか?

端的に結論から。

「状況を好転させる事」と「辛さや悩みの原因を特定する事」とは全く関係ない。

この事についてまず説明します。

あなたが「恋愛」「仕事」「夫婦(離婚、セックスレス)」「セルフイメージ」等々、どんな悩みを持っていようが、また、その悩みの根っこに、

  • アダルトチルドレンだろうが
  • 愛着障害だろうが
  • トラウマを抱えていようが

そして、それらを自覚していようがいまいが、悩み解消、状況好転には何の影響もありません。

ハッキリ言えば、悩みを解消しようとするにあたっては、その原因追求に全く意味は無いという事なんです。(勿論、何度も言いますが、分かる事自体はマイナスにはなりませんよ)

しかし世間には、

  • アダルトチルドレン専門セラピー
  • 愛着障害克服プログラム
  • トラウマ解消特化セラピー
  • 行動習慣化ノウハウ

等々、特定の症状(分野)に特化した手法があふれていますよね?

あなたにこうした手法が有効に作用する為には、例えば「アダルトチルドレン専門セラピー」の場合だったら、まずあなた自身が「自分はアダルトチルドレンだ」と自覚する必要がある訳です。

これらの手法の根本理論は「悩みの根本原因を特定して解消させる」という事ですが、実はこうした手法には限界というか、そもそも構造的な欠陥があるのです。

(因みに、私の所に来られる方のほとんどは、こうした〇〇専門セッションを受けたり、ノウハウを実践しても効果がなかった方々です)

根本原因を特定して解消する手法では確かな効果は出せない3つの理由

巷のセラピーには、

根本から悩みを解消する。その為、問題を引き起こしている原因を特定してそれを取り除く形で解消する。

と主張しているものが珍しくありません。

しかしこうした手法は、理論だけ見れば一見理に適っていそうですが、実践の場では全く使えないと言っても良い位、しっかり効果を出すには限界(と言うよりは構造的な欠陥とも言うべき問題)が3つあります。

(効果が出るケースは、既述の通り自身で原因を自覚している場合のみです)

なぜ「根本原因を特定して解消する」手法には構造的欠陥があると言えるのか?そう言える3つの理由を順に解説していきます。

1.悩みは複数の要因が複雑に絡み合うから

「〇〇という悩みを作っている原因は□□です」と、1対1の対比で考えられるほど心の構造は単純ではありません。

言葉では同じ「〇〇」という悩みの要因が、

人によっては「□□」だったり、

「△△」だったり、

「□□+△△+★★」だったりと、

根っこに向かうほど多くの要因が関わってきており、表層からでは思いもしないくらい複雑なのです。

もう一度以下の図を見て下さい。

悩みの流れ

例えば、あなたが恋愛の悩みを抱えているとして、その要因に、セルフイメージの問題や愛着障害、トラウマ、幼少期のいじめなど、複数が関わっているかもしれません。

でも、別の人が抱える同じ様な恋愛の悩みでは、その要因はトラウマしか関わっていないというケースもある。つまり、表からは判断できない・・・。

ですから、表面に出てくる【3】の階層の症状から逆算する形で、深い階層部分にある要因そのものを特定する事は、心の構造上、難しい訳です。

(ゆうすけ式の個人セッションに於いては、3⇒2⇒1の順に詳細に明確化していき、それぞれ個別に書き換え、ブロック解除を施していきます)

2.本人も自覚していない要因が関係している事もあるから

これは特に「トラウマ」が関わると顕著な傾向にあります。

悩みにトラウマが関係していると、(その程度にもよりますが)通常は、悩みを生み出している要因≒出来事≒トラウマを、本人が全く覚えていない事が珍しくないんですね。

(これは忘れるという事ではなく「解離」という現象によるものです)

普段は顕在意識上には登ってきていないが、トラウマを負った状況と似たような状況に遭遇した時に、トラウマの症状だけが突如現れてくるのです。

そういう状況ですから、いくら平時に原因を特定しようとしても見つけようが無いのです。

(この部分を探る為には専門的なスキルを身に付けたメンタルセラピストの助けが必要です。ゆうすけ式に於いてはメンタルブロック発見ワークを通じて特定していきます)

3.本人が全てを話してくれるとは限らないから

(これは主に私たちセラピスト側から見た時の意見です)

つらい出来事であればある程、本人にしてみれば口に出す事を躊躇してしまうのは当然です。話したいと思いながらも、どうしても他の人には話せない事もあるでしょう。

そういう事情を抱えている方の場合、意図的ではないにせよ、要因を特定するにあたっての重要な情報が隠されてしまう事になります。

これでは正確に状況を判断する事は到底できない訳ですね。

これらの事から、特にセラピストのような外部の人間が「悩みの根本的な原因を特定する、把握する」という事はそもそも無理筋だと言えるのです。

アダルトチルドレンやら愛着障害やらトラウマやらは無視してもいいのか?

そう疑問に思う方もいらっしゃると思います。特に「自分の悩みの原因は何なんだ?」と様々な本を読んだり調べたりしていた人なら。

原因を決して無視しろと言っている訳ではありません。

調べるなら調べる出構いませんし、「自分は〇〇〇だった」と分かる事で気持ちがラクになる事があるケースも否定はしません。

ただ、「どんな原因であっても実際の悩みを解消するにあたっては関係ない」という事なんです。

ここに、私が辿り着いた意識モデルと解消プロトコルがあるのです。(この2つについては次項でしっかり解説します)

尚、少し前から「アダルトチルドレン」とか「愛着障害」とか「トラウマ」というキーワードばかり出していますが、これらは代表として幾つか挙げているだけで、当然、他の様々な要因もあります。

以下の樹の図を改めて見て下さい。↓

要はこの図の根っこ部分が、このページで挙げた図【1】の階層に該当する訳ですね。

アダルトチルドレンでも愛着障害でもトラウマがあっても状況好転には関係ない事実

悩みの元凶とも言える【1】の階層にあるアダルトチルドレンや愛着障害とは結局何なのか?(正体は具体的に何なのか?)

そう問えば、セラピストだけでなく心理学者や精神科医など、様々な肩書きの人達が細かな定義や要件などを詳しく説明してくれるでしょう。

現にネット上にはそうしたウェブサイトが無数にあって、私が運営するサイトにもそのような解説ページはあります。

でもハッキリ言えば、あなたが今の辛さを解消する事、状況好転を目的としているなら、そうした細かな知識、一切頭に入れる必要はありません。

(勿論、調べたり勉強したりする分には良いと思います)

あなたの目的はそもそも何か?

そもそも、あなたの目的は定義や要件を勉強する事でしょうか?まぁ、勉強する事が目的だとしてもゴールはそこではなく、その先、

  • 悩みを解消する、状況を好転させる
  • 「生きづらい」から「生きやすい」に変える
  • セルフイメージを変える
  • 願望実現、目標達成する

この辺りにあるのではと思います。(少なくとも、本書を手にされた目的はそうであるはず)

では、結局、何を理解して何をすれば良いのか?

この場面で、私がこれまでに説明してきた『意識モデル』とそれに基づく『ゆうすけ式メンタルブロックワークメソッド』が役に立ちます。

そして、それらを理解する事が「アダルトチルドレンとは何か?」「愛着障害とは?」「トラウマとは?」という問いへの明確な答えにもつながります。

様々な診断名、症状名、心身症の「正体・実体」

以下の図の矢印を見て下さい。

これまでに説明した通り、この図にある矢印の向きの不一致が生きづらさの正体であり、その具体的な向きや組み合わせは人それぞれです。

特に潜在意識の中にどんな信念(どんな向きの矢印)が入っているかは、その人の生まれ持った気質や生きてきた過程で千差万別である事は既述の通り。

そして2つの意識にある矢印の組み合わせも、個人ごとに異なる(完全に同じ形態は2つとないであろう)パターンになります。

しかし、従来の心理学的モデルや医学モデルは、その人の症状から逆算して、例えば「この人はアダルトチルドレンだ」「この人はトラウマを抱えている」などと判断したりします。

そして、例えば「この人はアダルトチルドレンだ」と言われた人達には、大まかに見て「矢印の組み合わせの共通パターン」のようなものがある訳です。(大まかに分類分けされるからですね)

つまり、世間に沢山ある様々な診断名の正体および実体は、

この矢印の向き及び様々な組み合わせのパターンの中の1つの形態を指して、ある専門家はその状態にいる人を症状から見て「アダルトチルドレン」と呼び、また別のパターンを「愛着障害」と呼び、また別のパターンを指して「トラウマがある」と言ったりしている。

こういう事に過ぎない訳です。

心身症も然り。(心身症の場合は、2つの意識の不一致による様々な相反が身体の症状として出るのです)

因みに、この矢印のパターンをブロック発見ワークを通じて可視化する事によって、個人ごとに異なる恋愛のメンタルブロックとかお金のブロックなどを明確化していく事が出来ます。

では、どういう矢印のパターンだったら、その人がアダルトチルドレンだと言えるのか?といった疑問が出てくるかもしれませんが、そもそも、そんな事を知る必要はありません。(個人差もかなり大きいですしね)

何故なら、現状、どんな向きのどんな矢印がどれほどあって、どんな組み合わせになっていようが、それをどう解消させていくか?というステップと、最終的に目指す形に違いはないから。

つまり、目指すべきは次の図の形↓。

自分の中で相反してしまっている2つの意識の不一致を解消させる(2つの意識を統合させる)という点を目指せば良いだけなんです。

その為に、ゆうすけ式のセッションや講座では「ブロック発見・明確化ワーク」等を通じて、上記の図で言う所の矢印がどんなものなのかを明確化していきます

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