頑張っても悩みが解消しないもう一つの理由

頑張って対処しても同じ様な悩みがすぐに現われたり、そもそも悩みが消えなかったりのには上記2つの理由に加え、もう1つの理由があります。

それは、先に解説した「悩みを解消しようとして行った対処法が悩みを維持させたり、より悪化させてしまっている」事。

良かれと思ってやっている事が、よりネガティブな流れに勢いをつけてしまっているのです。

ですからこのケースに当てはまっている場合はまず、勢いがついてしまっているネガティブな流れを止めていく対処法が必要となってきます。

その為、まずは対処法云々と同時に(状況によってはその前に)、心を『生まれ持った本来の状態(正常な状態)』に戻し、適切にコントロールしていく必要がある訳です。

「潜在意識が変わったら行動します」と言う人がハマる罠

心を本来の状態に戻すとは?適切にコントロールするとはどういう事か?

ここに、見逃されがちな顕在意識の重要性があります。

潜在意識内に信念が入ると、それに引っ張られる形で思考や言動も影響を受けます。(正確に言うと、言動とセットで潜在意識内の信念がより強化&固定化されていく)

ただし、この見方は実は一面的で、実際は、

直接、言動を司っているのは顕在意識である

という事実を忘れてはいけません。

潜在意識に顕在意識が影響されるのと同じように、顕在意識に潜在意識も影響され、顕在意識上の言動が潜在意識内の信念を強化する事もあるのです。

いくら潜在意識が顕在意識よりも大きな力を持っているとはいえ、しょせん2つある意識の内の1つでしかありません。

意識は顕在意識と潜在意識の2つで1つなのです。

潜在意識がエンジンなら、顕在意識はハンドル。

ハンドルを操作する事でどこに行くかを決定していく事ができますし、その操作如何によって安全運転にも危険運転にもなる訳です。

つまり、状況を「確実に」好転させる為には、潜在意識へアプローチするのに併せて顕在意識にもアプローチする必要があるっていう事なんですよ。

と言うのも、これまでのクライアントさんの中で、

「潜在意識が変わったら行動します」

と言ってくる方が一定数いて、こうした事を言っている人は様々なワークを実施しても一切何の変化も起きないのですが、その理由の1つが顕在意識を軽んじているから。

ただし「では、こういう人は自己責任で自分が悪いのか?その人自身の怠慢なのか?」というと、そうではなくて、

「全ては潜在意識次第」「思考が現実を創る」

といった、スピリチュアル&自己啓発業界が行なってきた主張に(悪い意味で)ハマってしまった被害者であるとも言えます。

ですから本書を読まれているあなたは、状況好転の為、実際には潜在意識内の一致と併せて「何をするか?」「どうするか?」といった顕在意識上の思考の調整および最適化も不可欠になってくる事は忘れずにおいて下さい。

ゆうすけ式では「意識の反応パターン最適化ワーク※」を通じて行っていきますが、具体的にどう最適化していくかは、個人の気質や置かれている状況によるので、個々にお話を伺って個別的に設定して進めていきます。

※ 意識の反応パターンを最適化していくワークについて

このワークは顕在意識の言動パターンを通じ、潜在意識を変えていく目的で実施するワークです。実施していく内容はその人ごとの目的や置かれている状況等に合わせて個別的に設定していきます。

ここでは

「顕在意識も潜在意識と同じくらい重要である」

「顕在意識によっても潜在意識をコントロールしていく」

この点をしっかり理解してもらえればと思います。

悩み解消の為に何を自覚する必要があるのか?

ここまで読んで頂いた方の中には、

自分の根っこの部分、図で言う所の【1】の階層部分の要因が何であるのかを自覚したり把握しなければ、有効な対処ができないんじゃないか?

そう不安に思われる方もいらっしゃると思います。

つまりあなたが、

  • アダルトチルドレンなのか?
  • 愛着障害なのか?
  • トラウマを抱えているのか?

等々、1の階層にあるかもしれない様々な要因を自覚している必要があるのか?

もし自覚していなければ、悩み解消などの状況好転ができないのか?

または、探ったりする必要があるのか?

もしくは、自分では把握しているが他の人に話す事がはばかられる事(例えば幼少期のいじめ等)を打ち明けなければいけないのか?

そういう疑問が生まれてくるでしょう・・・。

安心して下さい!

少なくとも、当コンテンツで説明している「意識モデル及びゆうすけ式のメソッド)」においては、あなたが、

  • アダルトチルドレンだろうが、
  • 愛着障害だろうが、
  • トラウマだろうが、

自分で自覚(判断、把握)している必要は一切ありません。

(勿論、もし自覚している場合でもマイナスにはなりません)

話したくない事を無理に話す必要もありません。(これについても、話して頂ける分にはプラスに働きます)

なぜ、「要因が何であれ関係なく対処できる」そう断言できるのか?そして、何を自覚(把握)すればいいのか?

次のページでそれらについて詳しく解説していきます。

続き